そうだ、地方公務員になろう
Uターン転職すると決めたはいいけど、何をやりたいというものもなく何が出来ると誇れるものもなかった私は、とりあえず地元自治体公務員の「社会人経験者」採用枠を狙うことにしました。
まだ親にかけられた「安定の呪い」が解けてなかったんですね。
確か15万円くらいする教材を買って地方公務員試験の勉強を開始しました。
仕事から帰ってきてご飯食べてから2~3時間はほぼ毎日やっていたと思います。
地元の自治体の採用試験を受ける前に練習として横浜市の試験も受けてみましたが、学科に合格できたので本番も何とかなると楽観的な気持ちになりましたね。(面接は受けませんでした)
このまま行けばまず受かるだろうな、なんて少し軽く考えていました。
公務員になれなかった・・・
ただ肝心の「地方公務員になって何をしたいのか」についてまで深く考えていなかったのが面接でも出てしまったのでしょう。学科はトップだったのですが面接の順位は大分低く、総合成績上位5人が合格のところ6番目で不合格。
まあ今となっては別に公務員にならなくても全然良かったなと思っていますが、当時はお金と時間をかけてトライしたのでショックではありました。
ただいつまでも立ち止まっている場合じゃなかったので、次の候補を探すべく動き出す必要がありました。この時採った選択肢が良かったんだなあ、と振り返って思うのですが、おかげで自分の強みを良く理解することができ、履歴書や職務経歴書の内容の充実と面接時の自己PRも上手くできたのですね。
悩んでるなら転職サイトではなく転職エージェントを使えって言いたい
どうしたのかっていうと、転職エージェントを活用したんです。
今は色んな転職エージェントのサービスがあって選択肢が多いと思いますが、およそ10年前の当時はリクルートエージェントくらいしか無く、まだ活用している人もあまりいなかったんじゃないでしょうか。
まずオフィスに行って担当の子(自分より若い男性です)に自分の職歴や次の就職先の希望条件などをざっくばらんに洗いざらい話していきます。その過程で私の強みとなる経験を見つけ出してくれたり、もやっとしていた条件などを整理してくれるので、一人で考えているよりも遥かに効率良く転職活動を進めることが出来ました。
それでいてこちらの金銭的負担は無いんですからね(転職に成功した会社からは成功報酬として100万円以上貰うらしいですが)。転職したいけど自分のアピールポイントが分からない・・・なんて人はエージェントサイトに登録して話を聞いてもらうだけでも良いかもしれません。
ただ、2年前にうちの部署に転職エージェントを利用して中途入社してきた若者は恐ろしいほど使えなかった(現在も在籍中)ですけどね・・・。試用期間後に本採用しなくて良いという評価をしても、人事は高い成功報酬を支払ったので辞めさせることはしたくないってことでそのまま本採用になってしまったという。
彼の教育やミスの尻拭いにどれだけコスト投入し続ければいいんだって話ですよ。
これには転職エージェント側の問題(求職者のスキルを盛って会社に紹介することで成功率を上げて成功報酬をせしめようとしているのではないか)と採用側の問題(人手不足により採用レベルを下げざるを得ない)のどちらも関係してると思うのですがね。
苦労するのはいつだって現場ですね。
面接も上手く乗り切ることができた
で、転職エージェントが私の希望を基に見繕ってくれた企業の中から、条件のできるだけ良いものを受けていきました。
最初に練習を兼ねて受けた企業では、一次面接の時点で結構好感触で、終わった後すぐに次の役員面接を受けてほしい旨連絡を貰いました。
ただ正直給与の条件であまり魅力を感じなかったというのもあり、丁重にお断りしましたが。
次に受けた企業が今働いているところなんですが、ここを本命だと思って受けました。
人事部長との面接と役員面接の2回の面接の結果、採用を勝ち取りました。
自分の強みを最大限にPRできたことが良かったんだと思います。私の場合は製造部門での原価低減活動の実績と英語力ですね。
転職エージェントの若い子に上手に引き出してもらったお陰かな。
転職した結果
こうして地元の企業に転職した結果、入社早々に原価低減で結果を出したことが予想以上に評価され、大きな給与アップを実現できました。
この時は本当に良い転職が出来たなって思いました。
だから転職エージェントは使えるサービスだよ、と私は実体験から皆さんに言うことが出来ます。
その後子宝にも恵まれ、一家は末永く幸せに暮らしました・・・と物語のようにはなかなかいかないのが人生ってやつなんですがね。
今は会社辞めたい、転職したい、とは別の次元で経済的な悩みを抱えているのです。
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